平成に感謝し、令和という真言を祈る

2019-04-30
Pocket

平成という時代が終わろうとしている
 
私は、平成時代のほとんどを僧侶として、
功徳院という寺に身を置いて過ごした
 
僧侶になるという、人生の大きな転機だけでなく、
家族の形や人生観、人との縁も大きく変化した、
私にとって大きなうねりある平成時代だった
 
公私ともに成長したり、助けられたり、失敗したり、
それなりに密度濃く生きてきたつもりだったけれど
振り返れば、30年などあっという間、
桜の一生も、セミの一生も、私の一生も、
そう大差ないのではないかとさえ今、思っている
 
「国の内外、天地ともに平和が達成されますように」
平成に込められた願いは少なからず成就されようとしている
 
元号とはその時代を生きる人々の願いが込められた、
祈りの言葉、「真言」ともいえるのではないか
 
弘法大師・空海は、人それぞれの歴史や願い、
言葉に表すことができない悩み苦しみ悲しみはすべて
「真言」に詰め込んで祈りなさい、とおっしゃった
 
私たちはこれから「令和」という祈り言葉を
日々目にし、耳にし、記入し、時に声に出し、
知ると知らざると繰り返し祈ることになる
 
言葉の意味や解釈はもちろん大切であるが、
文字には無限の意味と祈りを、私たちが込めることができる
 
私たちの大きな祈りの力は、きっと新しい時代を
それぞれにとって幸せなものにしてくれるに違いない
 
来る令和時代、みんなが平穏無事で穏やかで、
生きてて良かったと思える時間であればいいなぁ
 
心からそう願っています
 
合掌
 

カテゴリー: infomation 

コメントを書く




コメント内容

Copyright(c) 2011 Ryukai Matsushima All Rights Reserved.