7月, 2014年

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2014-07-16

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トマトの命

2014-07-16

ベランダのトマト、初収穫。
今年も良く育ってくれている。

ところで。

まだ青いうちから2歳の子供の手によって
無残にも収穫されてしまったトマト、
哀れに思った妻が仏壇に供えていたのだが、
これが、徐々に赤くなっているのに気付く。

何処まで赤くなるのか、とばかりに
記録写真を撮りはじめる。
どんどん赤くなるんだな、これが。

生きているんだね。
蔦から離れても。

ますます心して「いただきます」せねば成らぬ。

この話を聞いたムスメが一言。
「トマトの命、食べた私らの一部になってまだ続くぞ」と。

ほほぅ、なかなか。。。

形を変えつつも永遠に続くであろう
生命の営みの一部分を垣間見た気がした夜であった。

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七夕会にて。

2014-07-15
今日は私がボランティアをしている病院の
「七夕会」に参加。
普段病室から出ることがない患者さんも
このような季節の行事には出てくるかたもいらっしゃる。

自力で、または車いすでも移動できないかたは
ベッドごと移動。我々は看護師さんの助手を務める。

こうして患者さんやそのご家族で、
サロンがいっぱいになる。

ボランティア軍団のハンドベルと、
先生のピアノによる演奏、
守衛さんの手品などで会がもりあがる。

にわか練習のハンドベル演奏にも患者さん、
普段はとても見ることができない
あふれんばかりの笑顔で聴き入ってくれる。
そのお顔に見とれていたらハンドベル、
2カ所も間違えたぞ^^;

ここの緩和ケア病棟では、
患者さんに日常生活や社会との繋がりを感じてもらうための
取り組みに熱心である。

医師、看護師との信頼関係など、
患者さんやご家族の満足度、納得度は非常に高いと聞く。

 たとえば、この病院から転院し、
 そこでお亡くなりになったご家族のかたが言ってくださるのだから、
間違いあるまい。。

どうせ一度は死ぬのなら、
私も、こんな病院でお迎えを待ちたいね。
今日も患者さんたちの笑顔に、
私のほうがたくさんの元気をいただいた。

感謝合掌
(2014.06.28)

歌だって、立派なお経。

2014-07-15
「青い山脈」というお経。以前お勤めしたお葬式で、
故人さまが大好きだったというこの歌を、
参列者さまとともに合唱し、お別れした。

実はこの歌、私の十八番のひとつでもあり、
故人さまご夫妻は、当院の合葬墓「もやいの会」の
古くからの会員さんで、生前戒名も授けるなど、
親しかったからこそできた技かもしれないが。
お経もいいけど、歌の力もすごいね。この歌に励まされて、
夫婦でがんばってきたという
奥さんの言葉が響く。

思い出の曲で送られることが、
人にとって、嬉しいことだとしたら、
私も思い出に残してもらえるような
お経ソングを作らねばなるまいね。

生きている間から、お経を好きになって
もらえるような。

ところで先日、とある初盆供養の席で、
「俺の葬式のときはお経を少し短くしてもらって、
 ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』で
  送ってほしいなぁ」
粋な下町のお父さんに出逢い、感激。
私に依頼されたわけではないが、
今後そんな依頼があったときのために
歌のレパートリーも増やさねば。。。^^;
(2013.11.21)

舘野泉さん 左手の世界シリーズ 最終回

2014-07-15
東京オペラシティコンサートホール
舘野泉さん 左手の世界シリーズ 最終回皇后陛下もご臨席され、
さらに、アンコール前には舘野さんの
誕生日を祝い、HappyBirthdayの演奏と
大きなケーキと花束が贈られるという演出。

この上なく貴重な場に居られたことに、
感謝、感激、感涙であった。

舘野さんは右半身不随になって以降、
左手のピアニストとして不死鳥の如く復活。

右手が動かなくなったときの慟哭たるや、
ベートーベンが音を失いかけたときのそれに
勝るとも劣らぬものだったに違いない。

此処に、究極のプラス思考を学ばねばなるまい。

失った悲しみより、左手が「有る」という喜び。

音楽を表現するのに手の数は問題でない。。。
むろん「喜び」に至るまでの道は決して平易では
なかったろうし、未だ上を見ているに違いない。
終わりなき、精進であろう。
仏は心の中にあり、その心の持ちよう次第で
いくらでも前向きになれるという。

しかし人間、大きな壁の前には、
自分ひとりの力で思うに儘ならぬ時も多々。
そんなときこそ偉大な先人の徳、教えに触れ、
自分の外からの救いをいただくのも、必要かもしれない。

今日の経験は、
浅学ながらも音楽による布教を志す愚僧に対し、
本物の感動を教えてくれた「救い」に他ならないのである。

(2013.11.10)

 

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