舘野泉さん 左手の世界シリーズ 最終回

2014-07-15
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東京オペラシティコンサートホール
舘野泉さん 左手の世界シリーズ 最終回皇后陛下もご臨席され、
さらに、アンコール前には舘野さんの
誕生日を祝い、HappyBirthdayの演奏と
大きなケーキと花束が贈られるという演出。

この上なく貴重な場に居られたことに、
感謝、感激、感涙であった。

舘野さんは右半身不随になって以降、
左手のピアニストとして不死鳥の如く復活。

右手が動かなくなったときの慟哭たるや、
ベートーベンが音を失いかけたときのそれに
勝るとも劣らぬものだったに違いない。

此処に、究極のプラス思考を学ばねばなるまい。

失った悲しみより、左手が「有る」という喜び。

音楽を表現するのに手の数は問題でない。。。
むろん「喜び」に至るまでの道は決して平易では
なかったろうし、未だ上を見ているに違いない。
終わりなき、精進であろう。
仏は心の中にあり、その心の持ちよう次第で
いくらでも前向きになれるという。

しかし人間、大きな壁の前には、
自分ひとりの力で思うに儘ならぬ時も多々。
そんなときこそ偉大な先人の徳、教えに触れ、
自分の外からの救いをいただくのも、必要かもしれない。

今日の経験は、
浅学ながらも音楽による布教を志す愚僧に対し、
本物の感動を教えてくれた「救い」に他ならないのである。

(2013.11.10)

 

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