1985.08.12 18:56 JAL123

2012-08-13
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自宅の仏壇にささやかなお飾りをし、

家族で般若心経を唱え、ばあちゃんをお迎えした。
年に一度、小規模ながらお盆の舞台装置を整えると
ここぞとばかりに素直さを発揮する我が子ら、である。

日付が変わったが、520名の命が失われた事故から27年。

当時高校生だった自分にとって、
計り知れない大きな衝撃を受けた。

圧力隔壁の破損、という一応の結論は迎えたものの、

事故状況の不自然さ、多くの矛盾、∴陰謀説まで。。

「沈まぬ太陽」「クライマーズ・ハイ」は

映画、小説ともに厳粛な思いで拝見したし、
事故状況なども自分なりに調べもした。

余談だが、私の飛行機嫌いは、

この事故が少なからず影響していたと思う。

ある本に、飛行機に乗るのが怖いのは、
巨大な鉄の塊である飛行機がなぜ飛ぶのか、

その仕組みを理解していないからだ、という一節があり、
その後、素人なりに航空力学をかじっているうちに、

徐々に飛行機好きになってきた経緯がある。

ところで、この種の事故、事件、災害、戦争を
振り返るときの常套句、

「早○○年」などという表現には違和感を感じる。

遺族のかたはこの27年をそれぞれどんな思いで
過ごされてきたであろうか。

とりわけ、本質的に多くの未解決部分を残したままのこの事故で
大切なひとを亡くされた遺族の皆様にとっては

時の経過が心の区切りになることはないであろうし、
一日千秋、片時も忘れたことがない人も多いと推察する。

心の悲しみの減衰レベルは、
当事者と周囲の人とでは大きな差異がある。
年数によって周囲の人が決めるべきではない。

私は年忌法要の際、ご遺族に
「もう○回忌、いつまでもくよくよしてはいけない」と説諭し、
導き、心を支えて差し上げるほどの

経験値を未だ持ち合わせていないのである。

私にできるのは、
少しでも仏さんの功徳がご遺族の心に及ぶことを願い、

声を出し切ってお経を唱えること、のみである。

お盆である。

三界万霊へ感謝合掌致します。

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